ヤドカリの仲間であるタラバガニは、“鱈場蟹”と書き、「鱈」のとれる時期、あるいは鱈のいるところで獲れるカニの意味といわれる。北海道周辺の水深30~360mに分布し、産卵期には沿岸域の浅みに移動する。稚内では1~5月が漁期。タラバガニの甲殻面には、明瞭な棘が多数みられ、生まれた時は背面が紫色で、腹面やはさみの部分は朱黄色。熱を加えると、体全体が鮮やかな朱色に変化する。その大きさや味わいから、「カニのキング」と呼ばれることも多い。風味や歯ざわりを堪能するなら、塩ゆでがお薦めだが、天ぷらなども美味。
旬 1月 2月 3月 4月 5月