稚内市から西に約60kmの日本海上にある礼文島は、約300種類以上の高山植物が咲くため「花の浮島」とも呼ばれ、ここでしか見られない花が多く咲き誇っています。
南北29km、東西8kmの小さな島の総面積は約82㎢で、標高490mの礼文岳を中心に広がっています。
島の西半分にかけては高山植物が分布しており、珍しい花々の観察やトレッキングが楽しめるため、観光客で賑わっています。
レブンコザクラのように、たくさんの花がゴムマリのように咲く種類や、青紫色から白色まで美しい花色のミヤマオダマキ、幅が広く先端が丸い葉が特徴的なエゾノハクサンイチゲなどが人気を集めています。
さらに、礼文島固有種のレブンアツモリソウ、レブンキンバイソウ、レブンウスユキソウなど、貴重な花も見ることができます。
また、利尻礼文サロベツ国立公園の一部に指定され、全体が自然豊かな地域となっています。
島の漁業も盛んで、海産物も観光資源の一つです。東部からは礼文水道を挟んで利尻富士を眺めることができます。
島の最北端にあるスコトン岬から始まる「愛とロマンの8時間コース」や、「岬めぐりコース」、「フラワーロード」などは、高山植物を見ることができるトレッキングコースが整備されています。
礼文滝など、人が少なく自然が豊かな景勝地もありますが、途中に危険箇所があるため、地元自治体や自然ガイドからの情報や指示に従い、安全に訪れるための対策が必要です。
南西部には、桃岩や地蔵岩などの奇岩や、高山植物の群生地が点在し、スコトン岬と並んで、観光バスのルートにも組み込まれています。
さらに、各漁港のテトラポッドではクロソイ、ガヤ、カジカ、アイナメなどが釣れます。
そして、ウニやホッケなどのグルメ、登山やトレッキングなど、楽しい時間を過ごすことができる島です。
稚内港から船で115分