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男山酒造り資料館

(おとこやま さけづくりしりょうかん)

男山酒造り資料館は、日本酒「男山」の江戸時代から続く歴史とともに、日本酒造りの歴史や文化を学ぶことができます。

資料館には、男山の由来や歴史、古い酒造り道具などが展示されています。さらに、工場では実際の日本酒造りの工程を見学することもできます(事前予約が必要です)。

1階には男山で作られる日本酒の無料試飲や売店コーナーがあり、さまざまな銘酒を味わうことができます。

特に、冬期間には酒造りの仕込み風景を見学することができ、限定品もたくさんあります。

北海道中央部にある大雪山連峰は、「日本百名山」に数えられる火山群で、旭岳や黒岳など、多くの山々から成る広大なエリアです。

男山酒造り資料館で作られるお酒の源は、大雪山の万年雪から染み出る伏流水です。この水は、豊富なミネラルを含み、地下深く長い歳月を経てきた良質な水です。

この水と全国から選ばれた酒造好適米を使い、厳しい寒さの中で「男山」のお酒が作られます。

大雪山の伏流水は「延命長寿の水」として資料館の前で無料で提供されています。地元の人々も訪れる人気スポットです。

また、水汲み場周辺には昔ながらの仕込樽や古井戸などが展示されているため、楽しみが広がります。

男山の歴史は古く、江戸時代の寛文年間(1661~1673年)に始まりました。「男山」という名前は、関西・伊丹で木綿屋を営んでいた山本三右衛門が、"男山八幡宮"から名前を取って造り出した日本酒に由来します。

江戸幕府の官用酒である「御免酒」としても知られ、歌舞伎や浄瑠璃、浮世絵などにも登場するほどの人気を博しました。

現在でも、男山株式会社はこの歴史ある銘柄を受け継ぎ、旭川に拠点を置いて酒造りを続けています。

男山酒造り資料館の商品は、代表的な銘柄である「男山 純米大吟醸」「北の稲穂 大吟醸」をはじめ、「上撰」や「復古酒」、「恋すとーりー」(季節限定)など約40種類もあります。

季節限定酒である「ひやおろし(秋酒)」や「雪しばれ」も注目です。また、カップ酒には、旭川の人気スポットである「旭山動物園」にちなんで、様々な動物のイラストが描かれた「あにまる缶」もあります。

男山酒造りの日本酒は、細部まで丹精込めて作られ、その品質は世界中で高く評価されています。国内の酒類コンクールで多数の金賞を受賞するだけでなく、欧州の酒類コンクールや「The International Wine & Spirit Competition」などで42年連続・通算50個以上のゴールドメダルを受賞し、世界中で高い評価を受けています。現在、男山酒造りは20カ国以上に輸出され、北海道の名酒として世界中で愛されています。

男山酒造り資料館の2階には、これまでに受賞したメダルや賞状が展示されており、男山酒造りの歴史や世界的な評価が伝わってきます。

男山酒造り資料館の前庭はフォトスポットとしても人気があります。春から秋にかけては桜やツツジ、フジ、紫陽花が咲き誇り、日本庭園で癒されることができます。

庭の中心には「ひょうたん池」があり、夏には鯉の餌やり、冬には雪遊びを楽しむことができます。

Information

名称
男山酒造り資料館
(おとこやま さけづくりしりょうかん)
リンク
公式サイト
住所
北海道旭川市永山2条7丁目1番33号
電話番号
0166-47-7080
営業時間

9:00~17:00

定休日

12月31日~1月3日

料金

無料

駐車場
無料
アクセス

道北バス「永山2条6丁目」バス停で下車し、徒歩約2分

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