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いか山海漬

(さんかい づけ)

イカの甘みとわさびの辛さが絶妙のハーモニー

新鮮なイカを、野沢菜や大根などとともに、わさびをきかせた酒粕に漬け込んだ”いか山海漬”。ピリリとわさびが効いた酒粕の風味と、イカの甘みの組み合わせが、口の中で深い味わいを感じさせ、日本酒や焼酎、ビールのつまみにぴったりの商品だ。そのまま輪切りにして食べてもおいしいが、好みでしょうゆやレモンなどの調味料をつけて食べても美味。食べるときは、酒粕を軽く落とす程度にして、酒粕自体の味も楽しんで欲しい。明治43年創業の老舗の味。

ピリリと辛いおいしさがたまらない名品

「いかの粕漬」は、いかを茹で上げてから酒粕に漬け込み、熟成させて作られる、香り豊かで旨味が凝縮された醗酵食品です。

「いかの粕漬」は、函館のいかの街で誕生し、函館を代表する名産品となっています。この特別な漬物は、かつていかが豊漁だった時代に、保存食として開発されました。先代の人々が試行錯誤を繰り返し、最初に製造・販売したのが「いかの粕漬」でした。半世紀以上経った今でも、函館の名産品として多くの人に愛されています。

「いかの粕漬」の製造には新鮮な船内冷凍いかが使用され、熟練の職人が毎日大釜でいかを茹で上げています。いかの柔らかさを保つために、茹でる時間は長年の経験に基づいて計測され、お湯の沸騰を見極めて茹で上げられます。その後、ほぼ手作業で一尾ずつ丁寧に手洗いされ、胴体に足と酒粕が詰められ、箱詰めされます。これにより、内部からしっかりと味が染み込んでいます。

酒粕は、国産の異なる熟成期間を持つ三種類の粕を、50年以上もの間、巨大な石の臼で独自にブレンドしています。そして、「いかの粕漬」は冷凍庫で約2カ月間保管され、旨味がしっかりと閉じ込められ、ゆっくりと味わいが広がり、酒粕の香り豊かな風味としっとりとした食感が生まれます。

昭和60年(1985年)にはヤマノ印の「いかの粕漬」が、全国ふるさと小包コンクールで第1位を受賞。

美味しい召し上がり方:

いかは茹でてから漬け込まれているので、加熱は必要ありません。解凍後は輪切りにしてお召し上がりください。いかの旨味が口いっぱいに広がり、ごはんとの相性は抜群です。また、お酒のおつまみにも最適です。

ヤマノ中村商店

明治43年(1910年)に創業の水産加工・製造の総合メーカー。

Information

名称
いか山海漬
(さんかい づけ)

函館

北海道