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石狩鍋

(いしかりなべ)

北海道を代表する郷土鍋。鮭の柔らかな身と旬野菜の旨味

北海道帯広地方では「十勝鍋」とも呼ばれる郷土鍋のひとつ。江戸時代から石狩地方では特に鮭漁が行われており、大漁のご褒美として漁師たちが獲れたての鮭を豪快に鍋にして楽しんだことが起源とされている。味付けは実にシンプルで、新鮮な鮭をぶつ切りにした身と「あら」を、キャベツや玉ねぎなどの野菜とともに鍋荷入れ、味噌で味を整えて食べる。寒さの厳しいこの地域では、体を温める「味噌」味の料理が多く、石狩鍋はその代表格と言ってもよい。平成20年には石狩市内の飲食店によるPR活動も盛んになり、「あき味の会」を設立するなど積極的にその美味しさと歴史を伝えている。鮮やかな色合いと優しい味わいは、寒い地域で食べるとまた美味しさもひとしおだ。

旬 10月 11月 12月 1月 2月

鮭鱒料理専門の割烹 金大亭

石狩鍋の発祥地として知られている、1880年に創業の鮭料理の専門店です。その趣きある店舗は当時のままの姿を保っています。ここで秘伝の味を堪能でき、鮭や鱒などの珍しい料理も楽しむことができます。本場の石狩鍋を味わうために訪れる価値があるお店と言えます。

この店では秋から提供される鮭はもちろん、春から秋にかけて出回る鱒(マス ※サケ科の魚)も、すべて石狩産のものを使用しています。創業以来の伝統を守る鮭尽くしのコース料理を楽しむことができます。

特に締めに出てくる「石狩鍋」は、鮭と野菜を味噌で煮込んだ北海道の伝統料理で、金大亭独自の味付けが多くのファンに支持されています。

また、「金大亭」では他にも、アイヌの伝統料理である「ルイベ」と呼ばれる凍らせた鮭の刺身など、名物料理が楽しめます。さらに、日本酒と相性抜群のメフン(鮭の腎臓)の塩辛なども提供しています。美味しい料理が堪能できるお店です。

北海道の伝統料理「石狩鍋」

石狩鍋は、生の鮭や鱒の身、アラ、キャベツ、タマネギなどの野菜を、昆布から取った出汁で作られた味噌仕立てのスープで煮込む料理です。元々は石狩地域の鮭漁師たちが、捕れた鮭を切り刻んで味噌汁の大鍋に入れて食べていたのが起源とされています。

現在では、北海道内のさまざまな飲食店で提供されており、家庭でも親しまれている郷土料理です。具材や味付けは店や家庭によって異なりますが、鮭や鱒、野菜を使った味噌仕立ての鍋という特徴は変わりません。

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名称
石狩鍋
(いしかりなべ)

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