本格的な昆布漁が始まる前に採取される若い昆布のことを棹前昆布と呼ぶ。実がしっかりつく成熟前に採る若い昆布なので、肉薄で柔らかいのが特徴だ。
成長した昆布漁の解禁を棹入れ(さおいれ)と言うことから、棹入れの前に取れる昆布という意味で棹前昆布と呼ばれる。
北陸で主に昆布巻用に用いられるため、巾広肉薄の根室産・巾狭肉厚の釧路産で使い分けされる。
薄くて柔らかい昆布なので、出汁を取るには不向きだが、煮込んでも溶けることがないため煮物に最適である。
地方にもよるが、大根、椎茸、豆などとの炊きあわせや、たらこなどの魚卵を巻いた昆布巻きなどに使われる。
別名 新昆布 青昆布
旬 6月