レーズン入りのホワイトチョコレートクリームをビスケットでサンドした『マルセイバターサンド』。サクサクしたチョコレート味のパイとモカホワイトチョコクリームが相性抜群の『霜だたみ』。北海道産のバターをふんだんに使った人気商品は、お土産にも最適である。
マルセイバターサンドは、北海道帯広市に本拠を置く六花亭が販売しているお菓子です。このお菓子は六花亭の売り上げの約40%を占め、北海道土産として非常に有名です。パッケージには「バ成タ」と書かれており、愛称として「バナリタ」と親しまれています。
マルセイバターサンドは、六花亭専用の北米産小麦粉で作られたビスケットで、ホワイトチョコレート、北海道産の100%純正バター、カリフォルニア州産のレーズンがクリームでサンドされています。このバターはこのお菓子専用に調合されており、ビスケットとクリームの両方にたっぷりと使用されています。長らく北海道内で人気がありましたが、1990年代末から2000年代初頭にかけて、全国的に知名度が高まりました。単品の土産品としては、赤福や白い恋人に並ぶ大型商品です。
「マルセイ」という名前は、◯の中に「成」の字を組み合わせたもので、依田勉三が設立した晩成社(依田牧場)が、1905年に北海道で初めて商品化したバターの名称です(当時の表記は「マルセイバタ」)。マルセイバターサンドの包装は、発売当時のマルセイバターのラベルを復刻・再デザインしたもので、レトロな外観が特徴です。当時のバターは「バタ」と呼ばれていたため、包装にも「バタ」のロゴがデザインされています。
このお菓子の特徴的な要素には、ホワイトチョコレートが日本初の商品として採用されたこと、十勝ワインと同じ原料である十勝ブランデーが隠し味として使われていること、そしてレーズンの芯を残さないために加えられたラム酒があります。
六花亭
六花亭(ROKKATEI)は、北海道帯広市に本社を置く製菓メーカーです。「六花亭製菓」は、1860年に秋田県出身の藩士・佐々木吉兵衛によって函館で創業された老舗です。現在の「千秋庵総本家」がこの起源です。その後、明治から昭和にかけて、「千秋庵」は北海道内で広がりました。
1977年、「千秋庵」の暖簾を返上し、「六花亭製菓」と名前を変更しました。この名称変更の際、「マルセイバターサンド」を発売し、これが大ヒット商品となり、販売網を拡大しました。
1978年には工場を「帯広工業団地」に建設し、1987年には中札内村の約30ヘクタールを取得し、「中札内美術村」と呼ばれる地域文化の発展を促進するプロジェクトを立案しました。このプロジェクトには美術館やレストランなどが含まれ、地域に根付いたものとなっています。
2010年には、富良野地区にカンパーナ六花亭がオープン。十勝岳を望む絶好のロケーションで、地元産の青豌豆を使用した『富良野あんころ』など、オリジナル商品を販売している。